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リノリウムって何?!

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こんにちは。アティックワークスの北川です。

 

皆さん今話題のリノリウムをご存知でしょうか。

近年の環境問題や健康問題から注目されているリノリウムという建材についてご紹介します。

住宅の床材や家具の仕上げ材として新たに注目を集めている天然リノリウム。一般的に使用されているフローリングや塩ビニルシートが素材のクッションフロアとの違いや魅力について見ていきましょう。

 

 

リノリウムとは?

リノリウムは天然素材から製造される建材です。

主原料として『亜麻仁油』以外に、植物繊維のジュートやロジン・木粉・石灰石・コルク粉などから製造されています。また、着色も可能で適宣色素を加え場合もあります。天然素材が原料の為、施工後少しの間、原料の油分が臭気を残すもの、次第に消失します。

 

※亜麻仁油・・亜麻の種子から抽出される油のことで、必須脂肪酸のα‐リノレン酸やリノール酸を豊富に含み、動脈硬化の予防や血流改善、免疫力の向上などにも効果があります。

※ロジン・・天然樹脂の一種で、マツの樹皮から生松脂のテレビン油を水蒸気蒸留して15%から20%のテレビン油を除き、残りの水分を蒸発させ溶融して得られた樹脂である。

 

 

リノリウムの歴史

860年のイギリスのフレデリック・ウォルトンによって発明され、その後世界中で大量に生産されました。

日本は加賀藩の寺西福吉がアメリカから持ち込み、軍艦の甲板などに利用され、日本の軍需産業を支えました。

また、公共施設の床や、住宅のトイレなどの水回りにも用いられました。ところが、高度経済成長期に製造に時間のかからないポリ塩化ビニル製の建材などに代えられ衰退していきました。

 

サステナブルな観点から人気が高まっている天然素材のリノリウム。学校や病院といった公共施設では以前から床材として利用されています。

 

 

リノリウムのメリット

有害物質が発生しない

天然成分で作られている為、有害物質が発生しません。そのため、シックハウス症候群の対策として用いられることが多くあります。また、廃棄するときには土に返すため環境問題にも起用しサステナブルな社会へと貢献することが可能です。

 

抗菌作用がある

主原料である亜麻仁油には、抗菌作用があります。黄色ぶどう球菌や大腸菌O157、A形インフルエンザやノロウイルスに対する抗菌、抗ウイルスが期待できます。

 

耐久性・耐熱性が高い

耐久性の高いリノリウムは傷や凹みがつきにくい為、家具の移動や重量に耐えられることから、床材・椅子の座面・テーブルの天板などに適しています。また、発火点が高いことにより燃えにくいという特徴があります。万が一、家事が発生したときも延焼しにくく、水や二酸化炭素しか発生しないという点でも安心して使用できます。住宅用としては30年~40年の耐久性があると言われています。

 

紫外線も大丈夫

リノリウムは紫外線には弱いというような事も聞きますが、実際は日射の紫外線でも問題ありません。リビングなどの窓際での施工で無垢フローリングが少し焼けるようにリノリウムも多少の変色はありますが、住んでいればわからないレベルだと思います。

 

また、紫外線で色が飛ぶときの匂いに抗菌作用があります。

 

お手入れが簡単

リノリウムは静電気が起きにくく、ホコリがたまりにくいという特徴から、汚れにくくお手入れが簡単です。床の掃除は、幹拭きをするだけで済むのでワックス掛けは不要です。

お手入れで掃除をする場合、中性洗剤を用いてスポンジで水拭きをし、仕上げとして乾拭きすると洗剤も残らずきれいになります。

リノリウムにソープフィニッシュや蜜蠟ワックスを塗布しておくのもメンテナンスの内のひとつです。

 

ソープフィニッシュについてはこちら

蜜蠟ワックスについてはこちら

 

リノリウムの種類

現在リノリウムは色種で単色のものからそうでないものまで含めると300種くらいあります。リノリウムの表面もツルっとしたものから少し凹凸がついたものまであります。

用途に合わせた色を選ぶことが出来ると思います。ただし、少量での購入が出来たない為、使用するときは計画をもって選定する必要があります。

左上:マーモリウム アリル

右上下:マーモリウム コンクリート

左下:マーモリウム ウォルトン

マーモリウムタイル:スレート

 

 

リノリウムのデメリット

最初は臭気が気になるかも

施工した直後はアマニ油特有の匂いを感じることがあります。健康に害のあるものではありません。

換気された場所では気にならない程度のものですが、密閉された場所では少し気になるかもしれませんが、時間が経つにつれ薄れていきます。

ちなみに弊社で施工した際は匂いを感じることはありませんでした。

 

ビニル系床材より価格が高い

外観が似ているビニル製品の建材と比べた場合、価格が割高になってしまいます。

また、材料が10m×2m売りとなるため、ちょうど使いきる事が出来ればよいですが、ロスが出るような使い方をすると割高となってしまいます。

(タイル状で500角サイズの材料もあります。)

 

アルカリ性に弱い

木粉やコルクなどの天然原料で作られているため、アルカリ性に弱いデメリットがあります。床材に使用する場合はアルカリ性の洗剤やワックスの使用はおすすめできません。

塩素系の漂白剤をこぼしてしまった場合はすぐに拭き取れば問題ありません。変色してしまった場合でも自然素材なので、表面を削っていくことも可能です。

 

 

リノリウムの入手方法

冒頭でも触れましたが、リノリウムは現在日本では製造されておらず、流通しているものは全て海外製です。

国内では、オランダのフォルボ社製の『マーモリウム』が主流です。田島ルーフィングという会社が代理店となって販売されています。

どこの会社さんでも入手可能ということです。

 

 

マーモリウムとは?

リノリウムは昔から使われている床材に対し、マーモリウムはリノリウムよりも特性が向上したリノリウムの一種です。

亜麻仁油・天然色素・持続可能な方法で収穫された木材の副産物などから生産されております。身近な店舗ではスターバックスもマーモリウムも使用しているようです。

 

 

住宅の床材でリノリウムってどうなの?

住宅の床材に『シート』を使うことにあまりイメージを持たれない方も少なくないのではないでしょうか。

まだまだ『木』のほうが好きという声が圧倒的に多いのが現状です。しかし、前述でもお話しました抗菌作用や耐久性のメリットからこども部屋や脱衣所・キッチンなどの水廻りで利用されるケースも少しずつ増えてきています。

 

リノリウムの感触は?

フローリングの代替として考えるのであれば、素足の質感や感触・デザインの色なども関しても気になるところです。

フローリングに比べリノリウムシートは夏場のべたつきや冬場のひんやり感を感じることがありません。これは木粉や天然素材がある程度の断熱効果を発揮しているからです。

洗練されたマットな質感が表現する『温かみ』と『柔らかさ』が特徴で素足での感触が非常に好評です。

 

企画サイズは10m×2mのもので縫い目や継ぎ目がなくきれいな一枚ものとしても使用いただけます。

上記サイズよりはずれる場合は継ぎ目が生じます。

使用用途によってはどうしてもロスがでてしまうので500角サイズのタイル形状のものもあります。

 

遮音性で考えるとリノリウムのリサイクル材とコルクを混ぜた下地材を下に敷くとより弾力性が増し適度なクッション性と遮音性能が上がります。

 

 

まとめ

リノリウムは、亜麻仁油を主原料とした天然素材で、抗菌作用、耐久性、お手入れの簡単さなどのメリットがあります。

860年のイギリスで発明されて以来、様々な用途で広く利用されてきましたが、高度経済成長期に他のビニル製品に取って代わられた時期もありました。

しかし、サステナブルな観点から、再び注目されています。価格の高さ、アルカリ性に弱い点などのデメリットもありますが、その特有の「温かみ」と「柔らかさ」、遮音性などの特性から、住宅や公共施設の床材としての使用が増えています。

リノリウムは、その特性を活かし、多様な場面での使用が期待されるエコロジカルな建材です。

家族や社会が安心安全なくらしを支える天然素材としてこれからますます注目される物になります。丁寧な暮らしは素材選びから考えてみるものいいのではないでしょうか。今ある当たり前を疑いながら考えていきたいですね。

 

 

 

その他の床材

無垢フローリングの種類は?!」はこちら。

畳の種類や価格などについてまとめてみた」はこちら。

 

 

 

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