大阪で高気密高断熱住宅ならアティックワークス

家づくりメルマガ無料配信中!!

蜜蝋ワックスって何?!

WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -

こんにちは。アティックワークスの北川です。

皆さま、床材には何を使用されていますか?

質感や温もりを感じる健康的な床材として、

新築やリフォームの際に無垢材のフローリングを採用される方が多いです。

無垢材のフローリングを保護するための塗料はいくつもありますが、

今回は無垢フローリングに適した保護材として「蜜蝋ワックス」が適している理由と

お手入れ方法について解説していきます。

 

 

蜜蝋ワックスって何?

蜜蝋ワックスは蜜蝋植物油の荏胡麻油(エゴマ油)や亜麻仁油(アマニ油)

混ぜて作られた100%自然成分で作られたオイルワックスです。

主な用途は素材のメンテナンスや仕上げ材として使われることが多く。

無垢でできた家具やフローリング、本革などに塗り込むと油分が馴染んで撥水性を高め、

素材を保湿、保護する効果があります。自然な風合いで使いやすく、

匂いも気になりにくい蜜蝋ワックスは無垢材のフローリングを保護するのに最適です。

 

原材料が自然素材であることから、自分で作る事もできます。

こちらは軽井沢のミツバチから作った蜜蝋ワックスです。

 

 

蜜蝋ワックスは浸透性塗料

浸透性塗料とは、オイルや蜜蝋ワックスのように木材の内部に浸透して木材を保護する塗料です。

ウレタン塗装などのコーティング系塗装のように表面に硬い塗膜が形成されないため、

肌触りや質感は木そのもの。木に負担をかけずにコーティングが可能で木の質感を楽しめます。

塗膜が薄いので傷やシミがつきやすいですが、もし傷やシミが付いた場合は

サンドペーパーで削って自分で簡単にメンテナンスが可能です。

 

 

そもそも蜜蝋って何?

蜜蝋(みつろう)は働きバチのお腹にある蝋分泌腺から分泌される蝋(ロウ)です。

ハチの巣はこの蝋を主成分に作られています。

ハチミツを採取し不要になった巣を溶かして不純物を取り除き、精製したものを蜜蝋といい、

蜂蝋(はちろう)とも呼ばれています。

ハチミツや蜜蝋などさまざまな恵みをもたらしてくれるミツバチ。

なみにこの恵みをもたらしてくれる働きバチは全てメスです。(知らなかった…)

蜜蝋の用途は無垢材フローリング用ワックスの他に革製品用ワックス、

化粧品、蜜蝋ラップ、蜜蝋クレヨンなどの材料に使われています。

 

 

蜜蝋ワックスのメリット

 木材本来の自然な風合いと調湿作用の維持

蜜蝋ワックスは化学塗料や化学成分で作られたワックスと違い、自然の成分でできたものです。

ミツバチの巣と植物油が主成分なので、木材に優しく塗布でき、

使用後も木材の呼吸を妨げないので、木の持つ調湿作用をそのまま生かせます。

ワックス本来の目的である、撥水効果やコーティングによる保護効果はもちろんのこと、

木材の呼吸を妨げないことで調湿作用を維持することができます。

一般的なワックスでは木材の表面を化学塗料のように覆ってしまうため、

木材の呼吸ができなくなってしまいます。しかし、蜜蝋ワックスは天然由来の成分で

コーティングしながら木材に浸透し、適度な呼吸を維持できるのです。

 

天然由来の素材でできているので匂いも少ない

ワックスというと匂いが気になる方も多いかと思います。

一般的なワックスや塗料は室内で定期的に塗り直すとなると、換気などに気をつけないと

いけないので使いにくいといったこともあります。

しかし、蜜蝋ワックスは天然由来の素材でできているため、匂いがかなり抑えられています。

 

化学塗料ではないので、お子様やペットなどが安心して暮らせる空間を作れる

蜜蝋ワックスは100%天然成分なので、

小さなお子さんがいらっしゃるご家庭にも安心して使えます。

 

塗りやすい硬さで扱いが容易

塗る前に養生したり、しっかり準備をする必要がありません。

蜜蝋ワックスは半固形タイプで塗りやすく、塗装する際に飛び散って服が汚れたり、

周囲を汚す心配がなく塗ろうと思った時にサッと簡単に塗ることが可能です。

 

人と自然に優しいサスティナブルな商品

塗ると濡れ色になり無垢材のナチュラルな素材感や手触りを保つことができる蜜蝋ワックス。

天然成分の為、シックハウスにもなりません。

そもそも蜜蝋はハチミツを採取し終わったハチの巣から作られます。

不要になったものを必要なものへと変換した蜜蝋ワックスは

人と環境に優しいサスティナブルな商品です。

 

メンテナンスを重ねることで育てる楽しみがある

フローリングの定期的なメンテナンスとして蜜蝋ワックスを塗り直していくと、

少しずつ色味が変わってきます。これがフローリングを育てるということです。

塗り立ての頃よりも深い色味になって行く様子を見るのも楽しみのひとつです。

 

蜜蝋ワックスのデメリット

化学塗料の上からは塗布できない

蜜蝋ワックスを使う際には無垢材であることが前提となっています。

すでに塗装がしてあるものや一般的なワックスの上から重ねて塗っても

効果を得ることはできません。そうしたものを再利用したい場合には、

いったん塗装面をサンダーやヤスリで削っておく必要があります。

元の塗料を除去した上で、塗布を行なってください。

 

一般的なワックスのようなピカピカしたテカリは得られない

蜜蝋ワックスは天然素材でできており、木の呼吸を妨げないのが特徴です。

一般的なワックスのように木の表面を完全に覆って、ピカピカした見た目にすることはできません。

どちらかというと本来の素材の良さを生かした少しマットで温かみのある風合いに仕上がります。

 

皮膜が強固ではないため定期的なメンテナンスが必要

一般的なワックスのように強固な皮膜を形成するワックスとは違うため、

定期的なメンテナンスが必要になってきます。通常ワックスを用いた場合、

普段の生活などで表面が擦れて皮膜が薄くなるため塗り直しを行いますが、

蜜蝋ワックスの場合調湿作用を維持するため、こまめなメンテナンスが必要になります。

ただし、扱いが簡単で匂いも少ないので、手軽に塗り直すことができます。

 

 

 蜜蝋ワックスの使い方

用意するもの

・蜜蝋ワックス

・紙ヤスリ

・スプーン

・スポンジ

・古タオル

 

塗る前の準備

養生する必要はありません。

まずは無垢フローリング表面についたホコリやゴミを取り除きます。

汚れや傷があれば、それを紙ヤスリなどで除去します。

缶に入った蜜蝋ワックスをスプーンで適量すくってスポンジに馴染ませます。

 

塗り方のコツ

スポンジで薄く塗りのばしていくことです。

余分な蜜蝋ワックスは後で拭き取りますので、薄くうすーく塗りのばしてください。

塗るというよりも「すり込む」感じです。

 

最後に拭き上げ

タオルで余分な蜜蝋ワックスをふきあげます。不要になった古タオルでかまいません。

余分な蜜蝋ワックスが残っているといつまでもベタベタしますのでしっかりと拭き取りましょう。

人が良く通る場所や、床に座る場所は部屋の隅のほうと比べると劣化が早いです。

気付いた時にこまめにメンテナンスするのが良いでしょう。

 

後始末

拭き取りに使用したタオルやスポンジはオイルを含んでいます。自然発火の予防策として、

水に浸して捨てるか密閉した缶に収納して処理しましょう。

 

 

私は、軍手をして蜜蝋ワックスを手にとり、そのままフローリングに塗っちゃいます。笑

手で一気に濡れるので楽です。

 

 

 どんな所に使える?

無垢材のフローリングやテーブル、家具。

無垢材は素のままの木なので合板に比べて、こぼした水やジュースが染み込みやすいです。

蜜蝋ワックスを塗ることで撥水性を高め、保護することで染み込みを軽減でき、

きれいな状態を保つことができるのです。

ただし、食洗機に入れるもの、熱を持つもの、高熱になる所への塗布はお控えください。

このようにテーブルにも塗ります。

右側は塗布後、左側は塗布前です。

これくらいであれば5分もあれば塗り終わります。

しかし、塗った後は乾くまで使えませんが、、、

 

フローリングに塗ってみるとこのようになります。

左側が塗布した状態で、右側は無塗装です。

塗布後は多少色が変わります。

 

 

蜜蝋ワックスの価格

さまざまな種類の蜜蝋ワックスが売られていますが、混ぜている植物油の違いぐらいで

成分的に大差はないです。中にはご自身で自作される方もいらっしゃいますし、

ある工務店さんではオリジナルを作ってお客さんに配っていたりするぐらいです。

大容量になるほど価格は安くなるので100gあたり1000円以下を目安に探されるのが良いでしょう。

Amazonなどの通販サイトで購入できるのでお手軽です。

 

 

まとめ(蜜蝋ワックスが向いている方)

木材本来の長所を生かしたフローリングにしたい

蜜蝋ワックスは木目の表情を変えてしまうようなものではなく、

木材本来の長所を損なわずに保護できるワックスです。
木材の持つ本来の色味や模様を楽しみたい、木の調湿作用を生かした家づくりをしたいといった人は

蜜蝋ワックスがぴったりです。

 

メンテナンスをして色の移り変わりを楽しみたい

家のリフォームやリノベーションなどをきっかけにフローリングを新調して、

蜜蝋ワックスのメンテナンスで得られる色の移り変わりを楽しむのもいいでしょう。

室内でこまめに使用しても匂いが気にならず、使いやすい蜜蝋ワックスならではの楽しみ方です。

 

子供が安心して触れることのできるフローリングにしたい

お子様の手や足が直接触れるフローリングだからこそ、天然由来で安心できるものを

使いたい方にもおすすめです。フローリングに使う以外にも、無垢材のテーブルや

家具のワックスがけにも最適です。

 

自分たちで大切な家を手入れすること。

これは大切な家に長く快適に住む上で大切なポイントのひとつです。

家族と一緒に気軽に塗ることで家やモノを大切にする気持ちが育まれ、

床の経年変化や色味を楽しめる心のゆとりが生まれるのではないでしょうか。

 

いかがだったでしょうか?

蜜蝋ワックスについて迷われている方にとって少しでもお力添えになれればと思います。

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です