大阪で高気密高断熱住宅ならアティックワークス

家づくりメルマガ無料配信中!!

無垢フローリングの種類は?!

WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -

こんにちは。アティックワークスの北川です。

床材を決める上で、よく耳にする無垢フローリングってどんなの?

無垢フローリングにはどういう種類があって、

どんなメリットやデメリットがあるのかや、手入れの方法、

仕上げの塗装やワックスの種類をまとめてみました。

 

 

無垢フローリングって?

無垢フローリングとは、100%天然木で出来ているフローリングの事を言います。

なので、丸太から切りだしたままの材料という事になります。

 

それに対して複合フローリングは、「挽き板」、「突き板」、「シート」の種類があり、

基材となる合板の上にシートや薄くした天然木を貼っているフローリングの事をいいます。

 

簡単に判断するにはフローリングの断面(切り口)を見ると基材となる合板があるか、

天然木の年輪がみえるかで判断が出来ます。

 

一般的によく目にするものとして、

フローリングではない木目柄のシート。

そして、複合フローリングが多いかと思います。

 

何も考えず見ていれば、

床素材の違いに気が付いていない人も多いかと思います。

 

流石に木目のシートは踏み心地からしても木ではありませんので、

木ではなく、ニセモノと判断が付くとおもいますが、

複合フローリングはもしかすると中々判断が出来ないのかもしれません。

 

 

無垢フローリングの種類

天然木と言いましても、木にはたくさんの種類があります。

なので、無垢フローリングも多種多様にあります。

樹種の違い、肌触り、見た目、硬さ、色味、産地の違いや香りなどがあります。

また、木は大きく分ける事ができます。それが針葉樹広葉樹です。

 

 

針葉樹

針葉樹は文字通り、針のような細く尖ったカタチが一般的です。

春になるとスギ花粉の映像など流れますが、あの葉っぱは針葉樹で尖ったカタチとなっています。

中には例外的にイチョウなどの平べったい葉っぱのモノも存在します。

 

「木」としてのカタチ(フォルム)をみると針葉樹はクリスマスツリーのような

幹を中心に三角形に尖ったカタチが多いです。

また、針葉樹のほとんどは冬でも葉っぱを落とさない「常緑樹」です。

針葉樹は、組織構造が単純です。組織間に空気を通す穴がたくさんあります。

針葉樹は軽く柔らかく触れた時に温かみを感じます。【ソフトウッド】とも呼ばれます。

 

針葉樹のフローリングの樹種としては、スギ、ヒノキ、パイン(松)、ヘム(ツガ)

などがあります。

 

日本には、色々なスギがあります。日本海側に生息するスギは裏スギと呼ばれ、

太平洋側に生息する表スギと呼ばれます。

また、スギは日本にだけ自生する樹種であって西欧にあるシダーとは違う樹種になります。

 

日本の有名なスギとして、吉野杉、天龍杉、飫肥杉、屋久杉、秋田杉などあります。

 

 

広葉樹

広葉樹は、平べったい皆さんがイメージする落ち葉のようなカタチでモミジもこれに該当します。

「木」としてのカタチ(フォルム)をみると広葉樹は全体的に丸く育ちます。

また、広葉樹は、冬に葉っぱを落とす「落葉樹」と冬でも葉っぱを

落とさない「常緑樹」に分かれます。

広葉樹は、組織構造が複雑で繊維の目が詰まっています。

なので、広葉樹は硬く重い材料となり【ハードウッド】とも呼ばれます。

 

広葉樹のフローリングの樹種としては、タモ(アッシュ)、セン、ビーチ、クリ、マカバ、

バーチ、チェリー、ブラックチェリー、ニレ、クルミ、ウォールナット、メープル、

ブラックウォールナット、オーク(楢)、チーク、サクラ、アカシア、カリン、

シラカバなどがあります。

 

規格

規格も色々あります。

まずは厚みから。一般的なフローリングの厚みは15ミリが多いです。薄いものであれば12ミリ、

厚いものであれば、21ミリや30ミリ、35ミリなどあります。

 

次にフローリングのについて。

幅も色々あります。75ミリ、90ミリ、105ミリ、120ミリ、130ミリ、

150ミリ、160ミリなどあり、幅が広いのであれば215ミリなどあります。

 

そしてタイプ。タイプにも種類があります。

一つ目にユニタイプ。ユニタイプは1820ミリの長さに対して

数ピースの板を継ぎ足して作られています。

作る工程で節や割れなど商品に出来ない部分を切り取り、つなぎ合わせて作られています。

つなぎ合わす事で材料を効率よく使えるというメリットがあります。

 

二つ目に乱尺。乱尺はその名の通りフローリング材の長さが一定ではなく、

不揃いな長さになっています。

6種類ほどの長さが一つに梱包されています。1枚1枚の長さが違う為、

現場でバランスよく施工する手間が必要となります。

 

三つ目にワンピース(OPC)。ワンピースは継ぎ目のない1枚板で出来たフローリングです。

 

次は、張り方の違いです。一般的には長手方向に平行に真っすぐ張っていきます。

しかし、違う貼り方もあります。

 

短いフローリング材を斜めに交互に張っていく方法です。

魚の骨の様に見えるのでヘリンボーンと言われています。

 

決まった長さのフローリングを目地を揃えて張る方法で、すだれ張りもあります。

これは長手方向に真っすぐ張りますが、目地が揃うパターンです。

天井でよく使われる張り方を床にも採用した方法です。

 

また、朝鮮張り(韓国張り)と呼ばれるものもあり、

カタチでいいますとすだれ張りの継ぎ目のところに

直角方向に1枚フローリングが挟まっているような施工方法です。

名前の通り、朝鮮で施工されていた方法です。

 

 

グレード

フローリングには同じ樹種でもグレードがあります。

 

針葉樹は節の有る無しで無地(無節)、上小節、小節、一等(節あり)があります。

無地(無節)は、フローリングに節がまったく入っていないもので、

木目や色合いもかなり揃っているものです。高級品とされています。

 

上小節は、6mm程度の小さい生節が少し入っているフローリングです。

節も小さくあまり目立つことはありません。

 

小節は、20~25ミリほどの生節や詰め節が入っているものです。

詰め節は死節や抜節部分を埋め木により補修しているものです。

 

一等材(節あり)は、埋め木の補修はされますが、大きい節なども入ったフローリングです。

 

 

広葉樹は、A、B、C、Dグレードと呼ばれたり、販売各社でデラックス、スタンダード、

キャラクター、クラッシィ、ナチュラル、ラスティックなど

グレードによって呼び方が違ったりしています。

 

ABグレードは、希少価値の高い部分であったり、若干の色の違いがあるような材料です。

BCグレードは、若干の白太や赤身、小節かどを含んだ材料です。

CDグレードは、節や色差などがあるグレードです。一部節の補修なども含まれています。

 

各社グレード分けが少しずつ違いますので、詳しくは確認するのが良いかと思います。

 

心材と辺材

丸太の年輪は、心材は中心部分が赤みがかっており、辺材の外周部は白っぽい色をしています。

中心の赤みがかっている部分を「赤身」。外周部の白っぽい部分を「白太(しらた)」と言います。

 

白太は新しい年輪で、赤身は古い年輪になります。

耐久性でいうと赤身の方が耐久性があります。

 

無垢フローリングは、丸太より製材されます。なので、心材部分の赤身や辺材部分の白太が

無垢フローリングに色として表れてきます。

 

材料に赤白があることを源平といいます。

源平と言う言葉は、源氏が白旗、平家が赤旗を掲げて戦った事が由来だそうです。

出典:わらべ館スタッフブログ

 

源平は心材の赤身と辺材の白太が混在という事です。

「赤勝ち」という表記になると赤身を多く。という意味合いになります。

 

なので、赤勝ち一等というと心材の赤身が多く節あり。という事になります。

 

 

フローリングには針葉樹・広葉樹ともに色々なグレードがありますが、

高い方が良い。という訳ではないと考えます。

 

人の好みによって節が嫌な人もいれば、節が入っている方が良いと思う人もいると思います。

 

天然木なので、ありのままが良いと考える人も多いかもしれません。

また、自分が生まれ育った土地の木を使うって言うのも良いことだと思います。

 

最終的には、自分が気に入った樹種やグレードでいいのではないかと思います。

 

 

無垢フローリングのメリット・デメリット

無垢フローリングのメリットとしてあげられるのは、温かみではないでしょうか。

複合フローリングでウレタン塗装されたモノにはない温かみがあります。

過ごす時間の長いお家の中の床でそういった温かみは大切になってきます。

 

また、この温かみも樹種によって違ってきます。

 

無垢フローリングは、天然木から出来てきます。ゆえに一品ものです。

全く同じ模様はないという事です。

それぞれの樹種でもグレードの違いにより見た目も違ってきます。

樹種によっては、節が入っていたり、白太、赤身があり、かすりや入皮と言った、

木が成長する過程で傷がついた部分があったり、虎斑(とらふ)や鳥眼杢(ちょうがんもく)、

縮み杢や根杢などの模様もあります。

出典:チャネルオリジナル

 

そして、樹種によって木の香りも違ってきます。

 

また、無垢フローリングは年月と共に色合いの変化があります。経年変化といいます。

色が濃くなる樹種もあれば、色が薄くなる樹種もあります。

こういった月日と共に変化していく様も良さの一つだと思います。

 

また、無垢フローリングは補修する事が可能で、多少の傷であれば簡単に補修する事もできます。

 

傷は絶対についてしまいます。そんな傷を補修するのも良いし、

思い出と共に味としていくのも良いのではないかと思います。

 

デメリットとして、傷がつきやすい。冬に収縮しフローリング間に多少の隙間ができる。

フローリングの経年変化。汚れやすい。水に弱い。こういった事があげられます。

 

樹種によってフローリング材の硬さは違ってきます。

針葉樹の方が柔らかいので傷はつきやすいです。

しかし、上記記載のようにある程度は直す事ができます。

 

ちなみに複合フローリングはどちらかと言えば傷に強いです。

しかし、傷がついてしまった場合は、表面より下の基材が見え、見栄えは最悪になります。

 

無垢フローリングは、自然素材である為冬に伸縮し夏に膨張します。

フローリングの隙間が広がったり縮んだりします。もちろん反りも出たりします。

 

メリットで出てきたフローリングの経年変化はデメリットにも出てきます。

色の変化が嫌な人にとってはデメリットになります。

 

しかし、これも複合フローリングは経年変化しませんが、劣化します。

傷と同様に完成した時点が100%なら時間がたつにつれて劣化していくだけです。

 

無垢フローリングのように味が出る事はありません。

 

汚れや水にもどちらかと言うと弱いです。

施工する際は水廻りを違う材料にするなどの工夫も必要かもしれません。

しかし、水廻りでも無垢フローリングを採用している会社さんも多いのは事実です。

 

また、汚れなども取る方法はあります。

 

傷を治したり、汚れを取ったり手間がかかるのもデメリットの一つと考えられます。

 

デメリットの部分は人にとってどうなのか?という部分が大きいと思います。

住んだ家で一切の何もやりたくない。という人は無垢フローリングは向かないと思います。

 

デメリットで上げた部分を楽しく使っていけるのなら断然無垢フローリングが良いと思います。

 

手間だな。と思う部分は多々あるかもしれませんが、手間をかけるだけ、家に愛着が沸きます。

せっかく建てたお家に愛着をもって住んでもらうのが一番よいのではないかと思います。

 

 

無垢フローリングの仕上げ

無垢フローリングは、無塗装品もあれば塗装した商品もあります。

無塗装の場合、フローリング表面には何も塗っていない事になるので水や汚れには弱い状態です。

 

代表的な仕上げとして、蜜蠟ワックス、オイル塗装、ソープフィニッシュ、

ウレタン塗装などがあります。

 

蜜蝋ワックスとは、エゴマ油と蜜蝋から出来ている自然のワックスです。

塗布後、1日ほど乾燥させて完成です。

一般の人でも簡単に塗布する事が出来るので、自分で施工する事ができます。

 

オイル塗装は、植物油からできている自然塗料です。内部に浸透するような塗料で

表面には塗膜は作りません。

塗布後は半日から1日よく乾燥させてから2回目の塗装をします。

そして、1日ほど乾燥させて完成です。こちらも自分で施工する事ができます。

しかし、蜜蠟ワックスよりは大変かと考えます。

 

ソープフィニッシュとは、固形石鹸を削り、お湯で溶かしたものを塗り込んでいく方法です。

ソープフィニッシュは家具に多く使われている方法ですが、

フローリングにおいても採用する事ができます。

石鹸水を塗布するだけですので、誰でも施工する事ができます。

汚れに対しては無塗装の次に弱いと思いますが、汚れた場合、

再度石鹸水で擦ればきれいになります。

ソープフィニッシュは塗布後順次乾いていきますので、

乾燥時間をほとんど考えなくても大丈夫です。

また、その他の仕上げは塗布する事で色合いが変わりますが、

ソープフィニッシュの場合塗布後も色の変化はありません。

 

ソープフィニッシュの動画での説明はこちら

↓ ↓ ↓

【床メンテナンス】手軽に無垢床を綺麗にする方法(DIY)

 

 

ウレタン塗装は、ウレタン系の樹脂を主成分とした塗料です。ウレタン塗装の場合、

無垢フローリングの表面に薄い膜を作る塗装です。樹脂膜によって艶が出て、

光が薄く反射するような仕上がりになります。

塗膜があるので水や汚れにも強く、また摩耗(傷)にも強くなります。

しかし、塗膜を作る事で本来の天然の無垢フローリングの質感が無くなってしまうのが

デメリットになってしまいます。

 

最後に無塗装。あえて無塗装という事もあります。

 

無塗装とソープフィニッシュは塗布後も色の変化はありませんが、

蜜蝋ワックスやオイル塗装は塗布後色が変わりますので

フローリングの色合いで選ぶ場合はご注意を。

蜜蝋ワックスを左半分に塗布

 

 

無垢フローリングのメンテナンス

無垢フローリングのメンテナンスは大変そうだというイメージの人も多いかもしれません。

しかし、ある程度自分でメンテナンスする事ができます。

傷が入ってしまった部分やへこんでしまった部分に濡れたティッシュを置いておくと

もとに戻ったり、濡れ雑巾とアイロンで直す事もできます。

 

しかし、へこみも木材の繊維ラインを切ってしまっていると治りにくいです。

 

濡れ雑巾とアイロンで直す場合は、濡れた雑巾をへこみや傷の上に敷きます。

そして、熱したアイロンをジューっと上に数分放置します。すると直ります。

へこみや傷はだいたい直りますが、ワックスなどは剥げてしまいます。

また、アイロンをおこなった部分は毛わだっていますので、ヤスリで擦り、

蜜蝋ワックスなどを再度塗布すれば完了です。

 

 

まとめ

無垢フローリングには大きく分けると針葉樹と広葉樹があります。

そして、その中でも樹種があり、樹種にも節ありや節なしの種類があります。

 

見た目や硬さや香りなどもそれぞれ違い、フローリングの長さや幅などのタイプもあります。

 

なので、同じ樹種でもかなりの種類があることになります。

 

自然素材である為、傷もつきますし汚れもします、経年変化で色も変わります。

しかし、味が出てきます。手入れもしなければいけませんが、

その分の愛着も出てくると思います。

 

長い暮らしの中で床と接する時間を考えるのならば、無垢フローリングはお勧めです。

お家づくり際は是非とも無垢フローリングの採用を

考えていただければよいのかなと思います。

 

 

 

その他の床材

リノリウムって何?!」はこちら。

畳の種類や価格などについてまとめてみた」はこちら。

 

 

みなさんに役立つ情報が見られる

メールマガジンを配信しています。

家づくりのメールマガジンを配信しています!

 

↑↑↑こちらからメールアドレスのみの登録で、すぐ完了します。

登録お待ちしております♪

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です