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大阪の準防火地域で木造住宅を建てるには?!

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こんにちは。アティックワークスの北川です。

 

大阪でお家を建てる時によく出てくる、「準防火地域」ってなに?

準防火地域と準防火地域じゃない土地で住宅を建築するのに違いはあるの?

また、2階建て木造住宅と3階建て木造住宅での違いは?

そういったところで建築する人の為に簡単にまとめていきたいと思います。

 

 

準防火地域とは?

準防火地域とは、都市計画法第9条20項において、「防火地域又は、準防火地域は、

市街地における火災の危険を防除するため定める地域とする。」と記載があります。

 

上記の内容から、火災に対しての法律という事がわかります。

都会の建物が密集しているような地域で定められていることが多いです。

 

また、準防火地域以外にも「防火地域」という地域もあります。

名前の通り、防火地域の方が準防火地域より制限が厳しいということになります。

 

また、このどちらにも指定されていない地域もあります。

 

準防火地域のイメージは、駅前辺りが防火地域。そこから少し離れると準防火地域。

そして、もっとはなれるとその他の地域となります。

 

 

大阪の準防火地域

大阪では他府県より準防火地域が多いです。簡単に考えると都会だから。という事です。

また、先ほど駅前は防火地域、そこから少し離れると準防火地域とお話しましたが、

大阪の市町村で準防火地域に指定されている多くは、駅前以外は準防火地域となっています。

 

大阪市、東大阪市、茨木市、寝屋川市、八尾市、柏原市、

藤井寺市、高石市、泉大津市、松原市、四条畷市がほぼ全域。

 

枚方市や富田林市は半分くらい。

堺市は泉北ニュータウンや古墳の周り以外はほぼ全域が準防火地域に指定されています。

 

反対にほとんど準防火地域に指定されていない市は、

高槻市、門真市、和泉市、岸和田市、貝塚市、

豊中市、吹田市、箕面市、河内長野市、大東市などです。

 

上記に多少の間違いはあるかと思いますが、こんなところです。

 

また、上記に記載のない市町村もありますが、簡単に考えてもらうとするならば、

大阪の中心地の大阪市から離れていくと準防火地域でなくなるという感じです。

 

また、準防火地域でない土地もこの先、準防火地域に指定される可能性は十分にあります。

 

2016年前後に大阪の市町村で準防火地域の拡大がありました。

なので、この先もっと拡大されるかどうかはわかりません。

 

家づくりを考えている土地が該当するのかは、市役所に確認してみるとわかります。

また、最近はほとんどのことがネットにて調べることが可能となっています。

 

準防火地域と普通の地域の違いは?

防火や準防火地域に指定されていない、住宅を建てるような土地は、

「法22条地域」とよばれています。

 

なので、実務者の方々は「準防」と「22条」と呼んでいます。

 

「市街地における火災の危険を防除するため定める地域」ということですので、

「22条」地域より火災に対する制限が「準防」ではあります。

 

基本的には外部にかかる制限になります。

 

接する道路の中心線より1階は3m。2階は5m。

隣地境界線より1階は3m。2階は5m。

 

準防火地域では、この範囲に建物がかかっていると窓、玄関、

換気口などを防火専用のものにしなければなりません。

 

なので、準防火地域でも敷地が大きければ関係ない場合もあります。

 

火事が起きた場合、煙は上に行くほど広がりますので、1階は3mの範囲ですが、

2階は5mの範囲と大きくなります。

 

 

防火仕様品

上記で述べた通り、防火仕様品を使わなければいけないことが増えます。

そして、防火仕様品は標準タイプと比べるとコストが高くなります。

 

窓で考えると、窓の形や種類の多さも減ります。そして、ガラスに網が入ります。

(シャッター窓の場合と耐熱ガラスを用いた場合は、ガラスに網は入らない。)

また、高性能な窓の採用を考えるとさらに高価になったり、

防火タイプが発売されていなかったりとなかなか悩ましい現実があります。

 

玄関ドアは1枚が元々高価な物です。それが、防火仕様品になるとさらに価格が上がります。

 

防火仕様品は道路の中心線、隣地境界線より3mの範囲内に

建物が入っていたら採用しなければなりません。

 

玄関ドアだけでもこの範囲から外すことが出来ればラッキーです。

 

 

準防火地域と普通の地域の見分け方

一般の人が現地で簡単に準防火地域かその他の地域なのかの見分け方ですが、

先ほどもご説明した様にガラスを見ていただければよいと思います。

 

準防火地域のある一定範囲にある窓ガラスには「網」が入ってしまいます。

 

なので、建設を考える場所の近くの家の窓ガラスがどうなっているかを見れば、

大体予想することができます。

 

シャッター付きの窓は網が省けるのでご注意ください。

また、耐熱ガラスを使用しているのは稀なので、こちらについては考える必要はありません。

 

また、ここ近年で新しく準防火地域が指定されましたので、

築年数が経っている住宅を参考にする場合は注意が必要です。

 

窓ガラスで大体の判断はできますが、チェックするのならば、

最近建ったであろう住宅の窓ガラスをチェックしてみて下さい。

 

 

準防火地域で2階建て

先ほどお話した通り、準防火地域で2階建てのお家を建てる場合は外部にかかる制限があります。

 

1階は境界線より3m、2階は5mっていうものですね。

 

なので、2階建ての準防火地域のお家に関して、

内部(内装)はその他の地域と同じ仕様で建築する事ができます。

 

窓、玄関ドアに関しては大きくコストアップする可能性があるということです。

 

 

準防火地域で3階建て

準防火地域で3階建てのお家を建てる場合は、準防火地域で2階建てを

建てるよりさらに制限が厳しくなります。

 

外部の制限におきましては、2階建てを同じ。

しかし、3階建てになると内部(内装)にも制限が発生します。

 

内装で使用している壁や天井に貼るボードが強化タイプになったり、

厚みが増したりします。

 

なので、外部の窓や玄関ドアにプラスして、ボード類がコストアップします。

 

また、準防火地域の2階建てまでは可能であった

化粧柱、化粧梁(柱・梁の木が見えている状態)が出来なくなり、

柱も梁もボードで覆わなくてはなりません。

 

昔ながらの和室は柱が見えております。これもNGとなります。

木造3階建てになると平屋、2階建てみたいに化粧柱、化粧梁は基本的にNGです。

しかし、それでも木部を見せる方法はあります。

 

ひとつに「燃え代設計」という方法があります。こちらを採用すると柱・梁を見せる事ができます。

 

そして、もう一つはボードで内装を仕上げた後、構造材(骨組み)とは全く別として、

室内側に柱、梁をそれっぽく内装してしまう方法です。

これが簡単に出来る方法かと思われます。

 

 

燃え代設計

上記で化粧柱、化粧梁は出来ないとのことでしたが、

この燃え代設計を使えば化粧梁・化粧柱が可能となります。

 

燃えてしまっても、燃え残った部分で構造上有効な耐力が残っていれば可能となります。

 

こちらは、構造計算において可能かどうかの判断が必要になってきます。

 

 

まとめ

大阪では、準防火地域という防火に対しての制限が定められている地域が多くあります。

木造2階建ての住宅では、外部関係の窓や玄関ドア、換気口に制限がかかります。

木造3階建ての住宅になると内部にも制限がかかってきます。

木造平屋、木造2階建てでは可能であった化粧柱、化粧梁が基本的にはNGとなります。

また、制限がかかれば、かかるほどコストもアップします。

大阪では「準防火地域」と「その他」の地域が混在しています。

色々な規制を受けたくなければ、その他の地域での建築がベストです。

しかし、準防火地域は大阪の中心に多く、大阪の中心から離れたところまでいかなければ

その他の地域が無い場合もあります。

都会での建築をお考えの方は、少し知っておいた方が良いかもしれませんね。

 

 

また、大阪で高気密高断熱の住宅をお考えの方は、

大阪で高気密高断熱を建てるには?!ごご覧ください。

 

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