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住宅で使われる窓ガラスの種類についてまとめてみました。

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こんにちは。アティックワークスの北川です。

 

住宅で使われる窓ガラスにはたくさんの種類があります。

透明のものから不透明のもの、1枚のものから数枚で出来ているもの。

そして、それぞれに特徴があります。

どの窓ガラスを採用するかによって効果も変わってきます。

そんなことをまとめてみました。

 

窓ガラスの枚数

 

1枚(単板ガラス・シングルガラス)

昔の住宅では一般的な単板ガラス(シングルガラス)。

現在新築住宅で、単板ガラス(シングルガラス)を採用することはほぼないと思います。

しかし、新築マンションや新築校舎、ビルなどはまだまだ単板ガラス(シングルガラス)が

使われていますね。

 

そして、窓ガラスのガラスが1枚ということで、ものすごく熱の出入りが大きいです。

結露も起こりやすいですね。

 

2枚(ペアガラス・複層ガラス)

現在住宅で一番多い窓ガラスの構成は、2枚から出来ているペアガラス(複層ガラス)です。

 

2枚から構成されているといいましても、ガラス2枚が重なっているわけではありません。

ガラス+空気層+ガラスといった構成になります。

もちろん1枚の単板ガラスよりも熱が伝わりにくい仕様です。

 

3枚(トリプルガラス)

そして、少しずつ増えてきているのが3枚構成のトリプルガラス。

 

ペアガラス(複層ガラス)の3枚バージョンなので、

ガラス+ガス層+ガラス+ガス層+ガラスという風になります。

 

空気層のところには、アルゴンガスやクリプトンガスの空気よりも熱が伝わりにくい

ガスが注入されてあります。

出典:YKK ap

 

もちろん1枚よりも2枚、2枚よりも3枚ということで、

熱を伝えにくいものになっていきます。

 

5枚ガラス

現在発売されているもので5枚のガラスから構成されているものがあります。

出典:LIXIL

 

それぞれのガラスの間にはアルゴンガスが注入されてあります。

 

日本の住宅の窓ガラスでは、5枚タイプが一番多いものになります。

 

窓ガラスの種類

町中を見渡してみると、色々なガラスが住宅で使われています。

一つの住宅でも見た目が違う窓ガラスが入っているのがわかると思います。

 

透明ガラス

透明のガラス

ガラスと言えば透明ガラスですよね。これが一番馴染みが深いと思います。

透明ガラスは、「フロート板ガラス」ともいいます。

錫(すず)の上に融解したガラスを浮かべ作ります。

ちなみに厚さは、1.9、3、4、5、6、8、10、12、15、19ミリとあります。

住宅では、3ミリが使われていました。

 

 

型板ガラス

次に「型板ガラス」。

透明ガラスの次によく見かける。と言うか透明ガラスと一緒くらいの多さで見かける、

透明でないガラスの事です。

透明で中が見えてしまってはいけない場所、特にお風呂や便所などに使われているガラスです。

型板ガラス

 

ガラスの片面に凹凸をつけたガラスです。

種類は「霞(かすみ)」、「梨地」などがあります。

霞は厚み4、6ミリがあり、梨地は2ミリです。

しかし現在は、住宅の窓ガラスは「霞(かすみ)」のみになっています。

 

あの昔ながらのこんなガラスも型板ガラスです。

昔の型板ガラス

昔の型板ガラス

昔の型板ガラス

昔の型板ガラス

まだ、町中にあちらこちらで見ることが出来ますね。

まだ、町中であちらこちらで見ることが出来るのですが、

今は窓ガラスとしては使えません。

こういうのが好きな方には残念ですね。

 

網入りガラス

透明ガラスや型板ガラスに斜めの網が入っているガラスがあります。

最近の住宅で見ることが出来ます。

網入りガラス

これは、防火窓のガラスに使われるものです。

なので、都会の住宅密集地や3階建ての住宅で使われていることが多いガラスになります。

この網入りガラスは、建築基準法で必要とされている箇所に使うことになります。

 

そして、近隣で火事が起こった際、熱でガラスが割れてしまいます。

熱でガラスが割れても飛び散らず、延焼を防ぐ効果があります。

 

ここで、よくされる勘違いがあります。

それは「防犯用」と思われることです。

 

網入りガラスは決して防犯用ではありません。

網が入っている為、割れても飛び散ることは少ないですが、

強度としては普通の透明ガラスや型板ガラスと変わりません。

 

網入りガラスの厚みは6.8、10ミリとあり、住宅では6.8ミリを使います。

 

そして、もう一つ間違いやすいのが線入りガラス。

網入りは斜めに網が入っていますが、線入りガラスは、

テニスのラケットのように縦横で線が入っています。

この縦横は「網入り」ではなく「線入り」でまた、違うガラスになります。

 

こちらも現在の住宅では使われていません。

 

防犯合わせガラス

次に防犯合わせガラスですが、網入りガラスは防犯と思われていた方も多いのでは

ないかと思いますが、防犯には、防犯用のガラスがあります。

 

出典:日本板硝子㈱

 

防犯合わせガラスは、3層構造で出来ています。

フロート板ガラスとフロート板ガラスの間に特殊中間膜が挟みこまれてあります。

耐貫通性に優れ、侵入被害に多いこじ破りや打ち破り対策に有効で、

割れても破片が飛び散りにくく地震の際も安心です。

 

強い力で叩くと割れます。しかし間にある特殊中間膜の貫通は

かなりの時間がないと出来ません。

泥棒としては、時間がかかるような窓ガラスを割って入るのには

リスクが大きすぎるということです。

 

この特殊中間膜にも厚みがあります。

住宅では30mil(0.76ミリ)、60mil(1.52ミリ)のどちらかと思います。

そして、この特殊中間膜の乳白タイプというのもあります。

 

防犯合わせガラスは1階で面格子やシャッターが無いような窓ガラスで、

割られると人が入れる大きさの窓ガラスに使うことが多いです。

 

防犯合わせガラスを採用した場合は、ガラスに「防犯」と書いたシールが貼られてあります。

これで、わざわざ泥棒に割られることはないのではないかと思います。

 

耐熱強化ガラス

先ほど出てきた網入りガラスですが、網入りガラスを採用する時は、

建築基準法で防火基準に対応しなければならない時になります。

しかし、透明ガラスに網入り、、、

せっかく風景が良かっても網が入っていたらブサイク。

そういう時には、耐熱強化ガラスを使います。

 

耐熱強化ガラスを使うことで本来は網入りを採用しなければならない場合でも網の

入っていない窓ガラスを使うことが出来ます。

 

 

Low-Eガラス

Low-E(ロウイー)ガラスというものがあります。

これは、特殊金属膜がガラスにコーティングされてあります。

特殊中間膜には、銀や酸化亜鉛、酸化すずが使われます。

 

この後出てきますが、ガラスの構成で、2枚構成の複層ガラス、

3枚構成のトリプルガラスなど、2枚以上の場合にLow-Eガラスは出てきます。

 

Low-EはLow Emissivityの略で、「低放射」という意味です。

 

そして、Low-Eガラスは2つのパターンに分かれます。

 

一つが、遮熱タイプ。もう一つが断熱タイプです。

 

遮熱タイプの場合、室外側ガラスの空気層側にLow-E膜がきます。

 

そして、断熱タイプの場合は、室内側ガラスの空気層側にLow-E膜がきます。

出典:YKK ap

 

このLow-E膜があると遮熱タイプは太陽の熱線をカットします。

断熱タイプでは、太陽光を取り込んで室内の熱を逃がさない仕様になります。

 

なので、建物の向きや日当たり具合で使い分けて採用します。

 

また、Low-Eガラスには色がブルー、ニュートラル、ブロンズとあり、

色によっても性能が違います。

 

このLow-Eガラスも一般的になってきているのではないかと思います。

 

 

真空ガラス

ガラスとガラスの間が真空になっているタイプのガラスです。

ペアガラス(複層ガラス)の一種なのですが、ガラスの間に入っているものが

気体か真空かの違いがあります。

 

普通の複層ガラスの空気層は12mmほどに対して、真空ガラスの真空層は0.2mmです。

 

出典:日本板硝子㈱

 

その0.2mmの間には等間隔でマイクロスペーサーが入っています。

見るとガラスに黒い点が等間隔で確認できます。

 

真空では、伝導と対流では熱は伝わりません。

なので、魔法瓶と同じ作りをしています。

 

そして、その真空層にLow-E膜もコーティングされてあります。

 

とても断熱性能の高いガラスです。

 

まとめ

住宅で使われる窓ガラスは、1枚構成から5枚構成があります。

 

そして、現在は2枚構成のペアガラス(複層ガラス)が一般的に使われています。

そのペアガラスも間にLow-E膜がコーティングされているものやガスが入っている

断熱性能が高いものの採用もかなり多くなってきています。

 

高性能住宅(高気密高断熱住宅)では3枚構成のトリプルガラスも採用されています。

 

窓ガラスの種類は、透明のものや不透明の型板ガラス、網入りガラスなど住宅で

使われているガラスだけでもかなりの種類があります。

 

見た目の違いや用途での違い、性能の違いなどがあり、適材適所で使われています。

 

お家を建てる際には、お家の窓ガラスが全部同じとは限りません。

 

1枚1枚検討が必要なこともあります。

 

断熱性能の高い窓ガラスもあります。

使い方によっては光熱費にも影響します。

 

窓ガラス、ぱっと見はわかりませんが、そんなに違いがあるの?

というだけ、違います。

 

家づくりの参考になれればうれしいです。

 

 

窓の枠のついては、

住宅で使われるサッシについてまとめてみました。」を参照ください。

 

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